大介は相変わらずの
笑顔で私を迎えに来た

大介は私の手を握り
歩き出した

ドキドキが止まらない

考えてみたら、手を
繋いで男の人と外を
歩くなんて、何年ぶり?

馨さんや正ちゃんとは
そんな事出来ないから

嬉しくてたまらなかった

大介の手は、大きくて
暖かかった

まるで恋人同士のように街を歩いた

見た事のない景色に
目を奪われていた

大介が案内してくれた
お洒落なお店

私は気に入った
シガレットケースと
ライターを買った

『千穂、タバコ
吸うの?体に悪いから
辞めなよ』

『そうだねー』

私は軽く流した

辞められたら、こんなのとっくに辞めてる