『ごめ…』

大介の口からその言葉を聞くのが嫌で
私はキスで唇を塞いだ

なんで謝るの?

私だって簡単に
受け入れたのに

偽善者ぶるつもり?

大介はそんな人じゃないとわかっているくせに

でもどうしても
この関係を否定だけは
されたくなかった

なぜか否定して
欲しくなかった

私を抱いた事まで
否定して欲しくない

好きだった子を抱いた

それでもいいから
胸に残して欲しかった

謝るのだけは許さない

この1回きりだとしても

私を抱いた事を
後悔させたくなかった

そして私も後悔は
したくなかった