そんな訳で、一週間後の今日。

来ちゃったよ月曜日。
もう思い思いにゲームすることが出来ない。
気分は最悪。
マイナス寄りのマイナス。


「うぅ……太陽の光が辛い……目が潰れる…………」


ずっと家に篭っていたからか、久々の太陽はめちゃめちゃ眩しかった。
もうこの時点でやだ。家に帰りたい。

はぁぁぁああ……と、どでかいため息をつき、私はゆったりと歩き始めた。





「……あ、カタツムリだ」


道中、カタツムリを見つけた。
目をちょい、とつつくとすぐに引っ込むのが楽しくて、何回か遊んだ。
小さいカタツムリだからか、とても愛らしく見える。


「カタツムリとか蛙とか、かわいいかわいいって言う人、今まで理解できなかったけど、こんな風に感じてたんだな。なるほど、これは中々ハマりそう……」


でもそこは自然界に生きる生き物。
どんな菌がついているか分からないので手は洗わないと。


「えっと、水道はっと……」


遠くに公園が見えた。
まあ、学校の方角だし、ちょっと寄り道しても問題ないよね。





公園につき、水道で手を洗う。


「……あ、ハンカチ持ってないや。外に出る日が来るなんて思いもしなかったからなぁ」


自然乾燥させようと手をプラプラと降っていると、突如誰かに声をかけられた。


「キミ、可愛いね! 学校は? 行かないの? なら一緒に遊ばない?」


うわ、私の嫌いな人種だ。

その男は金髪ロン毛、耳には複数のピアスを付けていて、後ろにも数人の男の取り巻きがいる。


「いや、寝坊しただけで普通に学校行きますんで、去ってもらっていいですか」


私のこいつらに対する最大限の敬意を払ってやった。
だからさっさといなくなって欲しいんだけど。


「そんな事言わずにさぁ〜。……ねっ? 遊びに行こうよ?」


いや、“ねっ?”って言われても知らんから。


「あ、本当に目障りなんで消えてください」


私がそう言った途端、男たちの顔が赤く染まっていく。
あ、もしかして怒っちゃった的なサムシングかな?



「ねえねえ、人にかける言葉には気をつけよーね? じゃないと……少し手が出ちゃうかもしれないよ?」

「うわめんどー。これだから外は嫌なんだよなぁー」


そこで思わず本心が出てしまい、男たちは遂に怒りのボルテージの頂点に達してしまったようだ。