一度火がついたら止まらない、という感じに、彼女はせき止めていた鬱憤を吐き出し始めた。


「てかそもそも学校とか行く必要ないんですよ。大学卒業してるんで。それなのに悠……あ、保護者です。が行けって、来週ぅ?! おかしいでしょ! そこに私の意思はありますか?! 私はねぇ! 部屋に引きこもってゲーム出来てりゃなんでもいいんですよ!! というか悠はいつもいつも行動が急で─────」

「え、えぇ……?」






そして数時間にも及ぶ長話の末に……




「もう無愛さんと僕は一番の友達です! ズッ友です! いつでも理事長室に来てくださって構いませんからね!!」




僕と彼女……無愛さんは晴れてマブダチになったのである。





全校集会での忠告も終わり再び理事長室に戻ってくると、そこにはまだ手付かずのままの大量の書類があった。











「……」


全っ然終わりそうにない。
今日は徹夜しなければならないのか……?

絶望しかけたその時、突如僕に光が舞い降りた。



────『そもそも学校行く必要ないんですよ。大学卒業してるんで』



「…………ん?」




『大学、卒業してるんで…んで…んで……んで…………』(エコー)



「っこれだっ!!」





こうして無愛さんを理事長室へお招き(強制)することになった。






── side end ──