今日もいつものように店に着き
店のキャストやボーイ達に挨拶する
キャスト「おはよう~」「おはようございます~」
ボーイ 「おはようございます」
夜なのにおはようございます。
そんな昼間の世界とは違う挨拶にも
とっくに慣れて何も思わなくなる
いつものように更衣室でドレスに着替え
靴を履き替え、ポーチを持ち髪を整え
キャバ嬢が完成する
ドレスは大きく胸が出る服で
少しでも胸を大きく見せようと必死に盛る
ヒールも15cm位のただ高いだけ
ヒールもドレスもギラギラしてて
まさに夜の女って格好になる
毎日開店時間前にやる
ミーティングまでタバコを吸ったり
携帯いじったり、ドリンク飲んだり
みんな好きなことをして過ごす
開店時間前になると
店長が毎日ミーティングという名の
出勤確認をする
店長 「出勤取ります、〇〇さん予約は??」
キャスト 「ありませーん!!!」
「〇時に〇名予約ある~」
当然予約なんてある日もあればない日もある
でもやる気なんてないけど金の為。
だるいなーとしか考えてないし
お客さんが少なくて、揉め事もなく
早く上がれて給料貰えればそれで良かった
その日もそう。
あなたに出会った時も…
いつものように面倒臭い、早く帰りたい
その気持ちだけしか最初なかった。
ガチャガチャッッ!!!
店の扉が開く
「〇名様ご来店です~!!!」
「いらっしゃいませ~!!!」
ここからが仕事の本番
自分たちがお客さんを掴むか
どれだけいい女になるか…
お客さんの隣に女の子が
どんどんと紹介されて通される
ボーイ「ゆずさんです」
…紹介が遅れましたけど
あたしはお店でもゆずって名前。
源氏名なんて考えるの面倒くさくて笑笑
