君のことを知ったのは5年前の春だった。
その頃はどうとも思ってなくて
カッコいいなと思っていた。







「おい、莉菜ー!早く来いよ!」
「今行くー!」
私は、村瀬 莉菜。
小学6年生です!
「なに?」
「みろよこれ!」
ん?なになに?
「わぁっ!」
虫!?虫無理ー!
「なにすんのー!かいー!」
この人、遠藤 夏衣。
同い年の男子です。
「仕返しー!」
何言ってんのー!
「私、なんかしましたか?」
「ん?この前のデザートジャンケン!」
まだ覚えてたの?
「そんなの忘れようよ!」
バシッ
「いってーな」
ホンットに男子って馬鹿なんだから。