第1節:出会い
放課後、窓から赤い夕日の光が差し込み誰もいない教室は綺麗な秋色に彩られ、幻想的な世界を作り出す…
私の名前は若宮 燐(わかみや りん)
アルティア学園ていう学校に通っている
中学2年生で、部活は一応剣道部
私はいつも1人で放課後教室に残り部活が終わる時間まで空を眺めたり、本を読んだりして待っている。あ、でも、普段は野外活動実行委員の集まりや、実行委員の仕事をしてるかな!部活には中1の2月後半からずっと行ってないかな…今が4月の末だから二ヶ月以上行ってないことになるね…
行きたく、ない、な…
ーガラガラッ
「なんだ?まだいたのか?もう部活も終わる時間だから早く帰れよー?」そう行って教室のドアを開けて入って来たのは私のクラスの担任の御家山 権蔵(みけやま ごんぞう)
はぁ、またか、私1人だけの世界に浸っていたいのにいつも気持ちが落ちている時に来る
アンラッキーランナー通称ミケ
仕方ないか、なんせもう時刻は午後5時30分をまわっているからね。
「はーい、そろそろ今やっている仕事も終わるので帰りますね!いつも声かせてくださってありがとうございます!」とまぁ、一応仕事をしているはフリをするために出しておいた資料を全てしまい、帰る支度を始めた。
ミケ先(御家山先生の略)は今年この学校に就任して来たばかりの新人教師だ。
ミケ先曰く、「この学校に来て初めて話した相手で、とても頼りになる。」らしい…
生徒に頼ってどうするんだよ…
「ミケ先生、さよーならー」挨拶したくないけど一応礼儀だからねー
さて、帰るとしてもまず問題が一つ…靴がない…いやー、まさか、靴を隠されるとは困ったものだねー、うん、うん。上靴のまま帰るのもちょっとな…仕方ない、