「うん」

 にっこりと微笑んだ如月さん。

「ぼくが…きみの…、こいびとなんて…」

 幼い心で信じられない気持ちだった。

「でも…しぶやはわたしのこいびとだから」

「どうして…ぼくを?」

「だいすきだからー」と言って如月さんはオレに抱き着いて来た。

「うぁー!」

 驚くオレだった。

「しょうらいは…、おたがいに…、けっこんするんだよ。おぼえていてねー」

「うん…、わかった」

 思わず返事しちゃったのかな?

 コッチは覚えていないけど、如月さんは今でも忘れていないとか。