マキちゃんが如月さんに話しかける。

「亜留ったらうらやましいな〜」

「何が?」

「彼氏が2人もいるんだからね〜。1人はそこにいる岡村くん、もう1人は渋谷くんだもんね〜。うらやましい」

「なーに言ってんのよ? 渋谷の方は逆にむりやり、恋人にされたんだからねー」

「そうだったのぉ〜?」

 如月さんが岡村くんに声をかける。

「そうだって私は言ってたよね?」

 岡村くんがしゃべる。

「渋谷が亜留にキスを強要したからだろう? 好きでも嫌いでもねーヤツと付き合う羽目になってしまったし」

「あのね…」

 私が反論しようとした時、マキちゃんが制止した。