いつの間にかの君

夜が明けて翌日の今日。

時間はまだ昼を少し過ぎた辺り。



あの後、寝ている光をわざわざ起こすのも気が引けて屋敷に運び、

掃除だけはきちんとしてる光の部屋に運んだ。



その後は起きるまで京弥に付き添ってもらい、

起きた頃には日が暮れていた為そのまま2人共泊めた。



ちなみに、本来なら光は財閥の屋敷…別邸の方に住んでいる。

光専属の京弥もまた別邸を拠点としている。



家を拠点とする麗兄も仕事の為聖兄に引っ張り出されて別邸に居り、

最近は家に居るのは私だけだった。



つまり、光と千景が居て嬉しいと。



話を戻して、

京弥はというと、朝から兄さん達に会いに行っている。



今回の件の報告にだ。



よって千景は臨時の代わりとして朝の早朝6時くらいにはここに来ていた為、

5時くらいには電話で起こされたんだろう。



可哀想に。

来た時はものすごく不機嫌だった。



まぁ昼過ぎにもなれば朝の眠気は大方取れただろう。

逆に言うと、昼食後の眠気に負けてるだろうが。



私も負けそうだった。さっきまで。



ただ…。

縁側に座る私の少し離れた所に2人が居た為目が覚めた。



寝ぼけるようにして、後ろをゆっくり振り返る。



「あ」

「…」



黒髪赤目の美少年と、黒髪黒目の美少年。



廊下を歩く足音が止まる。

光は驚いたように、千景は眠たげに私を見ている。



「どうした?2人して」



「ね、姉…さん、あのさ…」



姉ちゃんじゃなくなってる。

…まあ予想はしてたが。



「その…」



「…」



光は中々言い出せないらしい。

この流れはいつものことだ。