「あいつはどこのグループにも属してない。常に、1人だ。

だが、あいつたった一人に、一体いくつのグループが壊滅させられたことか。

ここらへんじゃ、残ってんのはうちを含めて2,3組だ。

この間、うちのやつが、あいつに襲われた。

次のターゲットは俺らみたいだな。

俺らにも、プライドがある。

たった1人だろうが、全力で叩き潰しに行く。

他のグループも、そうしてきただろう。

なのに、あいつには勝てないんだ。」

そこでやっと気付いた。


私は、最強で最悪とも言える、恐ろしい人に恋をしていたことに。