バイクで15分くらい走って、工場密集地に入った。 もう使われなくなったような工場がたくさんある。 その中の黒と赤のペンキがはげたような倉庫の前でバイクが止まる。 「降りろ。」 ショウマに言われてバイクから飛び降りる。 中に入ると、見た目からは想像もつかないくらい中はキレイだった。 今時の暴走族の溜まり場って、キレイなんだ。 悪そうな少年たちが私を見ていることに気づいた。 その中の1人が言った。 「ショウマさん、この女誰ですか?」 それにショウマは私の手を握ってきて 「俺の女だ。」