「いりましぇん!」

焦りすぎて噛んだ・・・。

「あはは、照れすぎだって。細かいことは気にすんな。」

笑いながらリクくんはチキンナゲットをあけた。

リクくんはチキンナゲットに黄色いマスタードをたっぷりつける。

「へぇ~、リクくんマスタードなんだね。」

私はもちろんケチャップ。
チキンナゲットもポテトもフランクフルトも、ケチャップオンリー。

「そうだよ。食べる?」

と言って、たっぷりマスタードがついたチキンナゲットをさしだしてくる。
しかもよく見るとかじりかけっぽいんですけど。

「ほら、あーん。」

「ちょっ!たべないよ!」

「え?食べないの?」

「食べないよ!マスタード辛いじゃん!」

私の言葉に、リクくんがにやりと笑う。
しまった・・・。

「マスタードが辛い?え?小学生?」

案の定、散々いじり潰された。