“俺、こんな本気になったの愛ちゃんが初めてだから。”


嬉しいよぉ…先輩…


先輩本当大好き……。



私と先輩は屋上に上がる階段の上に座り弁当を食べる。


人が来る事があまりないから先輩はここに選んだみたい。


「この玉子焼き美味しいね。」


先輩は笑って言う。


「ありがとうございます。あ、ダシの量多めのが好きですか?」


私は先輩に聞く。


「うん。」


「じゃあ明日から濃いめにします。」


私は笑って先輩に言う。



「ありがとう。お、これも美味い。」


私は先輩を見る。


こんな笑顔で私の弁当食べてる姿見たら嫌な事も忘れちゃうよぉ……


最近、先輩中心で私は生きてるよね……。







「ごちそうさま!」


食べ終わると先輩が言う。


今日も全部綺麗に食べてくれた……。


嬉しいな。


私は空の弁当箱を見て笑う。