――――ピーッ!!


笛の音がすると先輩は走りだす。



速い……。


先輩には誰も追い付けないみたい。



先輩の走ってる姿が大好きなんだ。



初めて先輩を見た時も先輩は走ってたね。


それで一目惚れした。



先輩は見事に走り終えるとこっちを見た。


………あ………


そして私に笑ってピースしたんだ。


先輩…。


やばい……大好きすぎですぅ。


私も笑ってピースする。


すると


「ひーなーたー?」


―――ビクッ


私は窓際から目を離す。


先生は私の席の前に来て怖い顔をしてる。


うっ…先生怖いよぉ……



「は、はい…」


私はビクビクする。


「席替えするよう担任の佐山先生に言おうか?」


先生は私に言う。


「ご、ごめんなさいーっ。許してー!!」


私が言うとみんながまた笑った。