「はぁ…」


疲れたぁ。


私はしゃがみ込む。


すると


「ほら。」


先輩は私に手を差し出す。


私は先輩の手を取り立ち上がる。



「行こう愛ちゃん。」


「はい…」


先輩と手を繋いでまた歩き出す。



「ごめんね?走り付き合わせて…」


「い、いえ…」



先輩と手を繋いで歩いてるとみんながじろじろ見てきた。



そりゃあそうだ。


先輩は学校で結構モテるから有名だし。


そんな人が私の彼氏…なんてね。



「愛ちゃん、今日もお弁当ある?」


先輩は私に聞く。


「あ、はい。」


「楽しみにしてるよ。」


先輩はにっこりと笑って言うと私の頭を撫でる。


「は、はいっ。」



「あと。」


………?


「今日は俺が愛ちゃんのクラス行く。」


先輩が言う。


………え…………