―――翌日。
「これでよしっと。」
髪をゆるく二つに結ぶと私は家を出た。
普段は下ろしてるんだけどたまにはヘアーアレンジも良いかなぁなんて。
本当は先輩意識してるんだけど。
先輩の反応が気になるよぉ。
――公園に着くと先輩はもう先にいた。
「先輩ーっ!!」
私は先輩を見つけると抱きつく。
………あ………
「す、すみませんっ…」
私は慌てて離れる。
わ、私ってば……
すると
「愛ちゃんやっぱりわんこちゃんだな。」
先輩は笑って言う。
「へ?」
「今の、飼い主になつっこい犬みたいだった。」
「……え……」
ま、マジ?
「別に謝らなくてよかったのに。俺は全然嫌じゃないよ?」
先輩は笑って言う。
せ、先輩……。
「は、はい……」
犬っぽいのか…私……。


