「めっちゃラブラブじゃん。」
「そ、そうかな?」
――翌日。
美香ちゃんが家に遊びに来た。
私は昨日の一部始終を美香ちゃんに話した。
「まぁ愛ちゃんみたいに可愛くて純粋な子に男子は弱いからね。」
「………へ?」
「わんこちゃん言われたんでしょ?」
「うん…。」
「わかるなぁ、あたしも。」
「え?」
美香ちゃんまで!?
「愛ちゃん犬っぽい。とくに先輩といる時。」
「……え!?」
「先輩が飼い主って感じかも。」
「えー?」
犬って……
「先輩は愛ちゃんが可愛くて仕方ないんだね。」
「えー?」
「聞いててわかるよ。いいなぁ、みんなの憧れの先輩独り占めだよ?愛ちゃん。」
「うん……。」
「あたしもうまくいきたいなぁ……」
美香ちゃんが言う。
「……え……」
美香ちゃん好きな人いるの?