その後は先輩が昨日借りてきたという映画を見る事になったんだけど…
「ひ、ひぇーっ。」
私はびびって先輩にずっとくっつきっぱなし。
先輩が借りて来たのはホラー映画だった。
「よしよし。大丈夫だから。」
先輩は笑ってびびる私の頭を撫でてくれた。
「そろそろ帰らなきゃです…」
映画が終わると私は先輩に言う。
「もうそんな時間か。」
先輩が言う。
寂しいな。
明日は会えないし…。
「今日はありがとうございました。」
私は笑って言うとその場から立ち上がる。
すると
「送るよ。」
先輩が言う。
「……え…でも…」
「愛ちゃんともっといたいから。」
先輩は笑って言う。
――ドキッ……
「は、はい。」
「行こう。」
先輩は立ち上がり私の手を引いた。
やばい…今本当に幸せです。


