――ガチャ
「……わ……」
先輩の部屋は綺麗にされている。
綺麗好きそうだもんなぁ……。
………ん?
勉強机の上には
“難関大学合格”や
“入試対策”と
書かれた参考書が積んである。
そっか……
先輩、部活引退したら完璧受験生だもんね…。
あっという間に卒業しちゃうんだよね…。
寂しいよ…。
考えたくない……。
―――ガチャ
「お待たせ。お茶くらいしか無くてごめん。」
先輩は部屋に入ると私にお茶の入ったグラスを渡す。
「あ、ありがとうございます…」
私は床に座り込む。
すると先輩は私の隣に座った。
―――ドキッ
先輩…?
私は先輩を見る。
「先輩…?」
すると
「愛ちゃん…俺と付き合ってくれる?」
先輩は突然私を真っ直ぐ見つめ言った。
……え………?


