「あはは。ごめんごめん。でも俺、ちゃんと愛ちゃんの事…考えてるからね?」
……え……
「先輩…」
私が彼女になる事だよね…?
「愛ちゃんの事いっぱい知りたい。だから愛ちゃんも俺の事、いっぱい知って?」
先輩は私に言う。
先輩……。
「は、はい……」
知りたいよ。
好きになればなるほど。
いっぱい先輩を知りたい。
もっと近くなりたい。
たくさんの願い。
「お弁当、今日持って来た?」
先輩は私に聞く。
「は、はい!」
「楽しみだな。じゃあ俺のクラスに持って来てね?」
先輩が言うと私は頷く。
そんな私の頭を先輩はずっと撫でていた。
優しい瞳で私を見つめ、私の頭を優しく先輩が撫でる度…
心臓が壊れそうに思えた。
顔もきっと本当に赤いと思う。
それはこんなに好きなんだって証だと私は思った。