「どーぞ。」


私は先輩にチョコを渡す。


すると


「やっぱりこれだね。」


先輩はそう笑って言うと包みを取り、箱を開くとトリュフを取り口に入れた。


「美味い!」


先輩は笑って言う。



「あ、ありがとうございます…」


私が言うと先輩は私の頭を優しく撫でる。


「よくできました。愛ちゃんの愛いっぱい感じたよ。」


先輩が言うと私は笑う。



ねぇ


先輩……。



もうすぐ


先輩は


離れちゃうね。


寂しいよ……。


走ってる姿が見れない


私の弁当食べて喜ぶ顔が見れない


先輩……。







「いやぁ、大量大量。」


先輩は大量のチョコが入った紙袋を抱え言う。


――現在、放課後。


先輩と今日は久々デート。


嬉しいなぁ。


久しぶりに二人で手繋いでいろんな所にいっぱい行くんだ。