「先輩…。」



「愛ちゃんがいないと俺、だめだ…。」



心臓が


久しぶりにドキドキする。


ずっと


こう言われたかった。


「ごめん、愛ちゃんを信じられない自分が嫌で…」


先輩が言う。


「先輩は…悪くないです。私も不安になりました。莉奈さんの事…」



私は先輩に言う。


「愛ちゃん…。」


先輩は私の体を離す。


私は先輩の方を向き先輩を見つめる。


「もう…離れないで下さい。寂しいのは嫌です。」


私は先輩の手を握り言う。


「ごめん、俺…本当愛ちゃんが好きだからヤキモチすぐ妬く。だめな男だな。」


先輩が言う。


「…良かったです。先輩が私の事、嫌になったかと思ったから…」



私は先輩に言う。


「絶対嫌にならないよ。愛ちゃんは俺の中の1番だからさ。」


先輩が笑って言う。



もう

離れない。


先輩は私を抱きしめた。


ずっと優しく優しく。