「ただいま…。」
――私は家に帰る。
すると
「愛♪」
裕君が私を迎えた。
「裕君……」
裕君と二人っきり…か。
「中学って終わるの早いんだね!」
私は裕君に言う。
「今日から新学期だし…」
裕君が答える。
「そ、そっか。」
裕君が通ってるのは家の近所の有名市立中学。
頭が良くない私は
少し離れた公立の中学に通ってたけど…
裕君はかなり頭が良くて有名なその中学に通えるほどすごい勉強ができる。
そういえば…
温泉の時は髪は茶色い短髪だったけど…
今は黒くしてる。
やっぱり校則厳しいんだろうな……。
「愛はあの先輩と上手くやってる?」
裕君が私に聞く。
「……へ?」
「あの人、いくつ?」
裕君が私に聞く。
「高3だよ?」
私は答える。