彼女は可愛いわんこチャン☆




「ここなら話しやすいな。」



――先輩が連れて来たのは図書室。


朝だからか人がいない。


ふ、二人きりだよ……。



ドキドキする。



先輩が側にいる…。


ずっと目で追いかけてただけだった先輩が


今、側にいる。


昨日初めて話したばっかなのに


先輩は


フレンドリーに昨日から接してくれてる。


まるで前からの友達みたいに。



気になってた事聞くんだ。


先輩に…


「先輩、さっきはなんであんな事を?」


私は先輩に聞く。



私が…大事な子だなんて……。


「あいつ、チャラいからさ。俺と愛ちゃんが話してる間、愛ちゃんの事ずっと見てたから追っ払うため。」


そう……だよね。


「ありがとうございます…。」


大事な子なんて……


だけど


「でも大事なのは本当だから。」


………え………


「先輩…?」


私は先輩を見つめる。