「もうすぐ文化祭とテストかぁ。」
先輩が言う。
私と先輩はいつものように手を繋ぎ登校。
「楽しみですね。文化祭、先輩と回りたいです。」
私は笑って先輩に言う。
「そうだね。絶対、愛ちゃんと回りたい。」
先輩が笑って言う。
「テストは今度は自分で頑張ります。」
私は先輩に言う。
「へ?なんで?」
先輩は私に聞く。
「先輩は受験勉強ありますし…。」
「週2なら良いよ?」
先輩が言う。
「……でも…」
「そしたら…愛ちゃんと少しでも長くいられるでしょ?」
先輩が私に言う。
――ドキッ…
顔が熱くなる。
先輩ぃ……。
「良いの…?」
私は先輩に聞く。
「大丈夫。理性保つし。愛ちゃんは俺の受験勉強の癒しだからね。」
先輩が言う。
先輩……。


