「先輩…?」
私は先輩を見つめる。
らしくないよ…?
何かあったの…?
「ごめん、妬いた。」
「へ?」
先輩?
「昨日、見たんだ。愛ちゃんがあの従兄弟と手繋いで歩いてるの…」
……え……
「き、昨日…突然遊びに来て。街案内してって言われて連れ回されてただけです…」
私は先輩に言う。
「分かってるよ。愛ちゃんの表情からして分かった。でも、あいつがまた愛ちゃんを諦めてないって分かると…」
先輩……
「だ、大丈夫です。私は絶対先輩から離れないです。」
私は先輩に言う。
「うん。ごめん、俺…独占欲強いよな…」
先輩が言う。
「いえ…安心します。先輩に想われてるって分かると。」
私は先輩に笑って言う。
すると
「ありがとう。」
先輩は私の頭を優しく撫でると優しく私にキスをした。
さっきとは違う。
先輩には言えない。
本当の事……。


