「愛、案内してよ!」
裕君はそう言うと私の手を引く。
「ゆ、裕君!?」
裕君は私を無理矢理家から連れ出した。
結局、私は地元を案内する事に……。
先輩に見られたらやだな…。
「ここがパン屋さんだよ。」
「おー!」
裕君はずっと私の手を握ったまま。
裕君〜。
「お、あそこにゲームセンターある!行こうよ、愛!」
「ゆ、裕君〜!?」
裕君に連れてかれた…。
裕君に付き合い私はいっぱいゲームをした。
裕君にこれから毎日振り回されるのかな……。
―――ガチャ……
「はぁ…」
家に戻ると部屋に行き、ベッドに倒れ込む。
裕君がまさか家に来るなんて……。
温泉の一件があってから
複雑だよ…。
裕君は私を諦めないみたい…。
私は先輩だけなんだよ…。


