「なんで?」
私は裕君に聞く。
「いやぁ、どうしても中学合わなくてさ…こっちに通う事にした。」
「……はい?」
い、いきなり?
「だからここに俺も暮らすから。」
「……え……」
裕君と言えば
温泉で先輩をイライラさせた超本人。
先輩が知ったら……
「父さんと母さんがこっちに来るまでよろしく!」
裕君が笑って言う。
「えー!?」
マジで……?
「俺、諦め悪いから。愛は俺のにする!」
「えー!?」
そ、そんなぁ……
「お母さんは?」
私は裕君に聞く。
「買い物中。二人っきりだね、愛。」
裕君が笑って言う。
どうしよう……。
先輩には内緒にすべきだよね。
受験勉強頑張るって時に不安にさせたらあれだし……。
でも
いつまで裕君いるんだろ……。


