「へ、返信しなくてごめんなさい。先輩は悪くないです…。」
私は先輩に謝る。
「大丈夫だよ。愛ちゃんのクラス行きたかったのは俺も話したかったからだよ?」
先輩は私に言う。
……え……
「先輩…」
すると
「雨宮。その子お前の知り合い?」
――ビクッ
さっき私の事を見てたチャラ男っぽい人が先輩に聞いた。
「うん。大事な子だよ。ナンパだめだからな?」
………え…………
だ、大事な子!?
せ、先輩?
「あの…?」
私は先輩に声をかける。
「よし、移動するか。ここじゃ落ち着かないしな。」
先輩はそう笑って言うと歩き出した。
「せ、先輩っ…」
私は先輩を追いかけた。
大事な子……。
先輩はなんでそんな事を?
気になるよぉ……。
先輩………。


