『え!?旅行で何も無かったわけ!?』


「うん…」


先輩の家に着くと先輩はすぐにシャワーを浴びに行ってしまった。


その間


私は旅行の一部始終を話し、歩ちゃんに相談。


『なら、今日だな。』


「へ!?」


『先輩は愛ちゃんかなり大好きだから、今はまだ愛ちゃんを好きな従兄弟君にいらついてるはず。』


「………え………」


『愛ちゃんは先輩にもっと愛されたい?』


歩ちゃんは私に聞く。



私は…


「怖いけど…先輩にもっと愛されたい…」


『なら…大丈夫。』


本当にそうかな…


「うーん…」


『とにかく頑張れ!』


歩ちゃんはそう言うと電話を切る。


「あ、歩ちゃん!?」


いきなりだなぁ……


でも


分かった。


自分の気持ち…


先輩と私……



――ガチャ


先輩は上がると私を後ろから抱きしめてきた。


だ、大丈夫……。