「あれ?愛もう帰るのか?」

旅館を出る時、裕君に会った。

「もう愛ちゃんに関わるな。」

先輩は裕君を睨み言う。


先輩…


「大丈夫。俺は従兄弟だし。良い考えあるから!」


裕君はそう笑って言うと私達から離れた。


私は先輩を見る。


先輩はすごく嫌そうな顔。


ヤキモチ……。


「行きましょ?先輩。」


私は先輩に声をかける。


「ん、ああ…」



裕君が何しようと


私は先輩にただ一直線!


大丈夫だよ…




旅館を出て、お土産を買ったりすると私と先輩は帰った。



長い時間をかけ地元の駅へ。



まだ


先輩と離れたくない…


私は先輩の手をぎゅっと握る。


すると


「俺んち、親いないから来ない?」


先輩が私を誘う。


よく先輩の家には行ってた。


だけど先輩の表情を見たら今日はいつもと違うって分かった。


もしかして…