「きゃあ!!」


「ほら、綺麗だろ?」

「先輩、そんなに近付けないで下さい〜。」

「あはは!びびり。」

先輩は私に花火を近付け振り回す。



「よし、次はネズミ花火。」


先輩はそう言うとネズミ花火をやる。



「……わっ……」


私がびびると先輩がまた笑った。


もう先輩は〜。





「最後は線香花火な。」


最後は、先輩が提案すると私と先輩は線香花火をやる。


「すぐ消えちゃうと寂しいですね。」


私は先輩に言う。


「あ、俺のもう消えちゃった…」


先輩が言う。


「……え……」


「愛ちゃんの勝ち。多分、これは俺より愛ちゃんのが長生きするという…」


「なんですか?そのルール。」


私が言うと先輩は笑う。


「いっぱいやろ。次は俺が長持ちさせる!線香花火なら愛ちゃんは怖くないだろ?」


先輩が言うと私は笑った。