――翌朝の事。
「…え?花火大会?」
裕君に呼び出された私。
裕君はここら辺では花火大会が有名って教えてくれた。
「そ!綺麗らしいぜ。」
「へぇ…先輩と行こうかな…」
先輩と仲直りしたいし…
すると
「愛、彼氏と行くんだ…」
裕君が暗い表情で言う。
……え……
「どうしたの?」
裕君…?
「俺…」
「ん?」
「愛が好きなんだ。」
……え……
「ゆ、裕君?」
「再会して気付いた。まだ俺、愛が好き。」
「あ、あの…私……」
「分かってる。でも本気だから簡単には諦められない。」
そう言うと裕君はその場から離れた。
裕君……。
ごめん。
私には先輩がいる。
先輩じゃなきゃだめってくらい先輩は1番大切で大好きなの……。
だから
絶対オッケーなんてできないよ。


