「ほら、次行こう。」
先輩は私に手を差し出し言う。
私は先輩の手を取り立ち上がる。
「よし、絶叫系フルコースで♪」
「ぇえーっ!?」
先輩の意地悪……
今日はS……?
今日はびびりまくりな一日だった。
「ふぇ…先輩〜。」
「よしよし。」
先輩はおばけ屋敷で泣く私の頭を撫でる。
今日はビクビクしまくりな一日だった。
「やばいなぁ。愛ちゃんびびるとこ可愛すぎだから!」
「先輩、今日は意地悪なんですね…」
散々絶叫系に乗った後、最後は観覧車。
やっと安心。
「たまにはSな俺もいいでしょ?」
先輩が笑って言う。
「辛いですよぉ…」
もう絶叫系は嫌だぁ……。
「あはは。ごめん、ごめん。だって愛ちゃんが可愛くて仕方ないからさ♪」
……う……
やっぱり先輩には敵わない。
先輩にドキドキしていつも敵わない。


