「心配しないの!なんで昨日言わなかったんだよ?」


先輩が言う。


…え…


「先輩…」


「俺に隠し事は無しだよ。」


先輩が私に言う。


「は、はい…」


「心配して飛んで来ちゃった。まぁ会いたくてたまらなかったから来たってのもあるけど…」


「…え…」



先輩…



「もう不安にさせないから。」


先輩はそう言うと私の頭を優しく撫でる。


私は先輩にギュッと抱きつく。


先輩…大好き…。


「愛ちゃんは寂しがり屋さんだな。まぁ俺もだけど。」


先輩が来てくれて


本当に嬉しかった。


愛されてるって実感した。


「愛ちゃん、遅いと両親に心配されちゃうから帰らなくて平気?」

先輩は私に聞く。

「そうですよね…」


もうお別れか…


だけど


――チュッ


……!?


「明日また会おう。」


先輩は私のおでこにキスするとそう言った。


先輩〜。