私…明るくしてたのに…

「どうして気付いたんですか…?」

私は先輩に聞く。

「俺は愛ちゃんの彼氏だから愛ちゃんの事は分かるよ。」


先輩…。


「ごめんなさい。先輩に心配かけて……」


せっかく旅行楽しんでたみたいなのに…




だめな彼女…。


だけど


「旅行本当はクソつまんなかったよ。」


先輩が笑って言う。


……え……


「せん…ぱい……」



「愛ちゃんがいないとつまんないよ…。」


先輩が言う。


……え………


「先輩…。」


「やば。俺、愛ちゃん依存症かも。」


………っ………


「先輩…ごめんなさい…。私、また不安になっちゃいました。」


「……え………」


「昨日、先輩に電話したら莉奈さんが出て…先輩を自分のモノにする言われて…それで…」


私は言いかける。


すると


――ギュッ。



先輩は突然私を抱きしめた。