【モテても誰でもいいって俺は思えないから。

ちゃんと好きな子と付き合ってずっと大切にしたいな。】


先輩からの返信は私の胸をキュンとさせた。



先輩に大切にされたい…


想われたら本当に幸せだろうな。


そう思った。


その後、返信はできなかった。


なんて返せばいいかわからなくて……


募っていく私の先輩への想い。








―――翌朝。


今日はいないんだ…。


学校に着くとグラウンドに先輩の姿を探したけどいなかった。


会いたいよぉ……。


会って…話したい。







「行こうよ!三年のクラスに。」


「……え?」


先輩に会いたいと美香ちゃんに言ったら美香ちゃんはそう提案した。


「で、でも…」


「先輩、モテるんだよ?ガンガン行かないとあっという間に卒業しちゃうよ?」


「……う……」


だよね…。


不安ながらも私は先輩に会いに行く事にした。