「…はい。」
『愛ちゃん…?』
大好きな先輩の声……。
「はい。」
『今、部屋?』
先輩は私に聞く。
なんでそんな事聞くんだろう…。
「そうですけど…」
『今から出れる?』
……え……
今は夜の8時。
出れる…って?
「先輩…?」
『今、愛ちゃんちの前いる…。』
……え!?
私は慌てて部屋を出る。
嘘!?
旅行は!?
私は携帯を持ちながら家を出る。
すると
「愛ちゃん!」
…うそ……。
本当に先輩が私の家の前にいた……。
「せ、先輩!?」
なんで…?
「びっくりした?」
先輩は笑って言うと私に近付く。
夢じゃないよね?
「どう…して?」
私は先輩に聞く。
「愛ちゃん昨日、電話してて様子おかしかったから…」
先輩が言う。
………え………


