『愛ちゃんごめん!!電話遅れた!』

先輩から夜の9時頃、電話が来た。


「大丈夫です…。」


さっきから莉奈さんの言葉が頭から離れない。

先輩を信じたいのに…

だめな私…。


『昨日は浴衣めっちゃ可愛かったよ!生で見たら絶対鼻血出るから!』


先輩は笑って言う。


先輩は普通だ。

大丈夫だよね…。


「そんなに可愛くないですよ…。」


私は先輩に言う。


『いや、マジ!愛ちゃん可愛すぎ。』


先輩が言う。


先輩…。


もっと安心させて。


なかなか携帯離せなくなっちゃうよ。


私はだめな子だから


寂しさには堪えられない。


まだ一日しか経ってないのに……


だめな彼女なんだ。


「先輩はどんな感じですか?」


私は先輩に聞く。


『ん?楽しいよ。花火したりしてさ。バーベキューもみんな美味かった♪』


先輩が言う。


でも


近くには莉奈さんがいるんだよね…?