だけど
――翌日。
夕方になると私は先輩に電話をする。
出ないかな。
そう待っていると…
…あ…
出た!
だけど
『…もしもし?莉奈ですけど。』
出たのは…
莉奈さん!?
「あの、愛ですけど…先輩は?」
先輩の携帯にかけたのに…
なんで莉奈さんが出るの?
『和樹はお風呂。なんか用?』
「えっと…」
『言っとくけど、和樹はもうすぐあんたの事好きじゃなくなるから。』
莉奈さんの発言にびっくり。
「…え…」
莉奈さん!?
『あたしのモノにするの。早く和樹を諦めな。』
「あ、莉奈さ…」
電話は切れた…。
どうしよう……。
不安になって来た……。
先輩の事、信じたいよ?
でも
遠距離で不安にならないわけない。
心配しないわけがない。
会いたい…。
早く会って安心したいよぉ。


