「はーい、じゃあ教科書の問題解いてねー」

なんで今日に限って…
各自勉強、しかも教科書の問題限定なの?
これは確実に話し合わなきゃいけないやつじゃ…
いや。
これは私の教科書だから、私の好きに見ていいんじゃない?
うん!そーだよね!
名取くんは勝手に問題を解いてればいい!

「ちょっと…東雲さん?」
『ん?』
「なんで勝手にページ変えるんだよ…解いてたんだけど。」

出たー。
コイツの裏。
ほんと、多重人格か!って感じなんだよね。
てか、小さい声でなら何言っても良いと思ってるでしょ!?

「名取ー、東雲ー何話してる?授業に関係ない話はするなー」
「いえ、東雲さんがどうしても分からないところがあるらしいので教えてるところです。」
「お、そーか」

なにちゃっかり嘘ついてるの?
で、なんで先生は信じてるの?
クッ…これが優等生の力か…。