「別に離婚してもしなくてもどっちでもいいので、とにかくボクの事を愛してくれるなら何も問題ありません」

「ボクにとって大切なのは、世間の常識より、ボクに対する愛情です。後、お金も大切です」

「これからもたくさんボクを愛して下さい。そして、いっぱいワガママを聞いて下さい」

「今のボクのお願いは、ボクの為の学校をつくってもらう事です。ボクの自由にできる場所をつくって下さい。そうしたら、ボクはボクの持っている力を最大限用いて、お父さんの会社を世界的な大企業にさせる事を誓います」

「ボクのお父さんとお母さんはちょっぴり自分勝手なところはありますが、ボクにとっては最高の両親です。それで終わります」





















この作文の事がお父さんとお母さんの耳に入ってしまったのか、ボクは、二人にほんの少し怒られてしまった。
おかげで、ボクの為の学校をつくってもらう約束が延びてしまう事になったのだ。
これは、いただけない。
なので、ボクはちょっぴりイタズラをする事にした。
ボクのお父さんとお母さんに告げ口した人にお仕置きする事にしたのだ。
お仕事をクビにして、その人の家族を路頭に迷わせる事にしたのだ。
でも、その人はボクに直接謝罪をしてくれた。
だから、ボクは許してあげる事にしたのだ。
で、その人をボク専属の執事にして、新しいお仕事を提供する事にした。
最初は怯えまくっていたけれど今となってはすっかり板についてしまった。
ボクにとっては忠実な駒としか見ていなかったんだけど、思っていたより使える事がわかったので、ソイツの息子の夢を叶えてあげる為にボクは、ほんの少し無理をしてしまった。
ソイツには怒られるし、ソイツの息子には泣かれるしと大変だった。
でも、ソイツの息子は、少しだけ難しい病気だったんだけど、ボクが頑張った結果、病状も良くなったので、今ではボクの専属執事の二代目になった。
なんでも、ボクに手術費用を負担してもらった事を気にしているらしい。
たかが1億や2億ごときでとやかく言うような性格ではないのに。
ちなみに、元祖ボクの専属執事は、ボクのお父さんの執事をしている。
今の執事は若いので、ボクのいい遊び相手だ。
あまり頭が良くなかったのだが、ボクの教育のおかげもあってか、今では有名私立大学生として、最高のキャンバスライフを送っているらしい。
もちろんボクの執事をやりながら。