「言わなきゃ伝わんねーよ?」


「…」


自分の気持ちがわからなくなってきた。


冷静になれば

三ツ矢にここまで執着するのは

馬鹿らしいのかもしれない。


けど、気が付くと考えてるのは

三ツ矢のことばかり。


「あーあ。

四季がネガティブだから雨降ってきたよ」


「…」


教室内にも音が響く程の雨が

突然降り始めた。