「ほんと?
恋愛対象として……見てない?」
……え?
「ちょっと……何バカな事言ってるの?!そんなわけないじゃん。涼介くんはただの先生だしお兄ちゃんみたいな人だよ……」
あれ……前までは自信満々に「ただの先生」「お兄ちゃんみたいな存在」って言えてたのに…
今言うと…素直に言えないし、胸が苦しい。
「じゃあ何で藤田先生と美琴先生が一緒にいるの見た時に泣きそうになってたの?」
「………え、泣き…」
何で分かったの…?
「それってさ、嫉妬してたとか?」
「違…っ、違うよ……!」
あたしはそう言い、走って家に入った。
…最低だ。
あんな風に坂本くんに言って逃げるなんて。
ーーけど、鳴り止まない胸の鼓動。
坂本くんにああやって言われて動揺してる?
「好きじゃない…」
涼介くんなんか好きじゃない…

