うわ……やばいかも。
思った以上に感動するじゃんこの映画。
あたしは必死に涙を堪える。
「グズッ…」
あー、泣いてるってバレた。絶対バレた。
「ふっ、泣いてる?」
「……ぎ、逆に何で泣かないの?」
坂本くんの方を見ると目なんてウルッともしてない。
「宮本さんジッとしてて」
坂本くんの方を見たまま固まっていると、坂本くんの手がゆっくりとこちらに近づき、
親指でそっとあたしの涙を拭った。
「え…?」
「……」
坂本くんは何も言わず再び映画に集中した。
「……ありがとう」
あたしは小さくお礼を言った。

