3日が経ち、涼介くんの教育実習も残り1週間となった時。







「ええええええええええーーーっっ?!?!」




胡桃の叫び声が教室中に響き渡った。



「ちょっと!バカ!うるさいってば!」


「だ、だだだって!びっくりしすぎてこんなん叫んじゃうに決まってるでしょうよ!」



そう。坂本くんから告白されて、返事を待ってもらってる事をとうとう打ち明けた。



「でもそんな気がしたよ。坂本くん、優としかあんまり喋んないし」


「…でもどうしよう。あたしいっつも最近夜寝る前に悩んでんの。返事の事で」


「好きなの?」


「……分かんない。」


「うーん、じゃあ前みたいに何で坂本くんとはすぐ付き合う!とかなんないの?」



それは…



「坂本くんが真面目で優しくて、いい人で…傷つけたくないから…」


「そっか。でもその時点で優はもう成長してるね」


「え?」


「ちゃんと相手の事理解してる。今までは相手の事知らず告白されたらホイホイ付き合ってたじゃん」



あははっ と笑う胡桃。