惚れやすいんです、あたし




お喋りをしながらお互い買い物を済ませ、自然な流れで一緒に帰ってきている。




「宮本さん今まで何してたの?」


「い、家で?」


「うん」



笑顔を向ける坂本くん。


なんか坂本くん最初の頃より話し方がより友達に接する感じになってきたし、よく笑うようになった。


初対面の時敬語だったもんなぁ。




「勉強かな、涼介くん来てて……はっ」



あ…



「涼介くん?」



ど、どうしよう……。

別に教育実習してるから家庭教師やってる事言うなよ、ってそのような事一言も言われてないし…



いっか。




「あ…その、家庭教師…。涼介くんって言って藤田先生なの。今あたし達のクラスに来てる教育実習の先生」


「あー…、だからなんだ」


「へ?」



な、何故納得?



「やけに藤田先生と宮本さん仲良いなって思ってて。よく喋ってるの見るから…」


「あ、はは…うん…実はそうなの」


「そっかぁ。じゃああの藤田先生を家では独り占めできちゃうんだね」


「え?どういう事?」


「だって藤田先生女子から人気あるじゃん」



人気ねぇ…あるかもだけど、



「皆んな見た目に騙されてるんだよ。あんなのね、ただの鬼!勉強勉強うるさいし、間違ってたら妙に怖いし!まぁ…色々相談乗ってくれて優しい時はあるんだけどね。でも普段意地悪だから、優しいととてつもなく気持ち悪いけど!」



前髪…褒めてくれたりした時は嬉しかったけど、涼介くんから言われるとムズムズして変な感じして気持ち悪かった。