来るときとは全く違う気持ちで最終電車に乗っていた。


窓に映る自分の顔さえ違ってみえた。





『日本に帰ってきたの。会えない?』


イタリアにいた頃と変わらないアヤノからのメール。


ほぼ三年ぶりだというのに。


どうしても会わなければいけないと思った。


純哉たちとの約束もキャンセルしても


何故かこれが最後のチャンスだと思った。


だけど、まさかのこの展開。



目を閉じると瞼に浮かぶのは……


―――新しく知ったアヤノの姿