「……アヤ、ノ――――?」
大粒の涙を瞳に溜めたまま、睨むようにこちらを見ているアヤノ。
……だから、何の涙だって
「何で来るのよっ」
……お前が呼んだから
「なんでミレイって呼ばないのよ」
……そんな事、言われたこともねーよ
「どうして、勝手に日本に帰ったのよっ」
ハッ
その瞬間、気づけば目の前のアヤノを抱きしめていた――――
「……言わなきゃ、わかんねーよ」
「…バカ」
「うん、そうだね……」
その涙はこぼれる前に俺のシャツが吸い取った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…